ヴァルポリチェッラ教育プログラム(Valpolicella Education ProgramまたはVEP)は、ワインとヴァルポリチェッラ地域に関する完成された教育プロジェクトであり、標準化された3つの段階的なレベルのコースで構成されています。ヴァルポリチェッラワイン保護コンソーシアムにより組織され、ハイレベルな訓練が施されます。

認証取得コース

初級レベル1
1時間30分 | 取得資格-ヴァルポリチェッラ エクスプローラ

これはワインを愛する全ての人に向けた90分のコースで、その地域範囲、テロワールの特徴、そしてワインのスタイルまで、ヴァルポリチェッラの世界を紹介します。生徒は嗜好に応じたヴァルポリチェッラDOCの選び方、正確な説明、また何と合わせるのがベストかを学びます。

理論に関するレッスンは、次のトピックを含みます。
  • テロワール
  • 在来のぶどう品種
  • アパッシメント-世界でも類を見ないワイン製造技術
  • ヴァルポリチェッラワインの主な特徴
  • いくつかの興味深い歴史、市場の概要、トレーサビリティの主な要素

テイスティングに含まれるワイン:ヴァルポリチェッラDOC、ヴァルポリチェッラ・リパッソDOC、アマローネ・デッラ・ヴァルポリチェッラDOCG、レチョート・デッラ・ヴァルポリチェッラDOCG。

コースの最後に、資格取得のための選択式の試験が行われます。

中級レベル2
4時間 | 取得資格-ヴァルポリチェッラ スカラー

このコースは、ヴァルポリチェッラ地域に関心を持つワイン愛好家やプロフェッショナルに向けたものです。2つの部分から成る合計5時間のコースとなっています。

第1部では、次のトピックが扱われます。
  • テロワールと幾つかの生産地域:複雑に構成されるヴァルポリチェッラの地域は、品質の優れたワインの生産に非常に適しています。
  • ヴァルポリチェッラの在来ブドウ品種:ヴァルポリチェッラワインは幾つかのぶどう品種をフレンドして作られています。
  • アパッシメント:ヴァルポリチェッラワインを特異なものとしている技術の一つは、「フルーツハウス」(”fruttai”)と呼ばれる場所で行われるアパッシメント、つまりぶどうの乾燥方法です。
第2部では、ワインに関する次の大切な要素が扱われます。
  • 生産スタイルとワイン製造技術:ヴァルポリチェッラでは赤ワインは同じブレンドを使用して作られますが、それぞれのアルコール含有量、ストラクチャー、また商業的位置付けが異なっています。
  • 商業的および法的要素:ヴァルポリチェッラワインの世界市場における位置付け、トレーサビリティの主な概念、そして保護に関する情報が提供されます。
  • レチョートとアマローネの歴史:ヴァルポリチェッラのぶどう栽培の歴史は古代ローマまで遡り、何世紀も経て現代に受け継がれてきました。

テイスティングでは、ヴァルポリチェッラで生産される全ての種類のワインを試飲します。

コースの最後に、資格取得のための選択式試験とブラインドテイスティングが行われます。

上級レベル3
12時間 | 取得資格-ヴァルポリチェッラワイン スペシャリスト

このコースはワイン業界で働くワインに関する教育を受けたプロフェッショナルを対象としており、マスターオブワイン、マスターソムリエ、WSET(ディプロマまたはレベル3)、ヴィニタリーインターナショナルアカデミーなどからも認められている資格です。コースは合計12時間で2日に渡って行われ、5つのモジュールから構成されています。このコースでは、事前に渡される「シラバス」つまり受講内容に沿った詳細な学習が行われます。

以下の5つのモジュールが含まれます。

ワインの名称に関する規則。ラベリング、原産地呼称、商標、コンソーシアム、保護

このモジュールではヴァルポリチェッラワインに特有のラベリング規定を取り上げ、それに関連する法的事項について学びます。また商標や知財を考慮に入れた原産地指定の規定内容についても学び、コンソーシアムの活動の意味合いや保護範囲などを理解します。

ヴァルポリチェッラワインの規制。

農産食品の質を維持するための基本的ツールである「生産規制」の定義を始め、ヴァルポリチェッラワインの規制がどのように構成され、取り締まりがなされ、適用されるかを学びます。

ヴァルポリチェッラワインの市場。

ここでは世界におけるヴァルポリチェッラワイン市場について掘り下げます。輸出に強く、商品の価格帯、位置付け、ランクにおいて幅広い範囲をカバーしているワインと言えます。特に近年のトレンドと、短期から中期の見通しについても触れられます。

ヴァルポリチェッラの伝統および環境資源。

ワインにとってのテロワールは、その特徴を決定づける重要な要素です。このモジュールでは、ヴァルポリチェッラに存在するこの地特有の気候を学び、近年行われた科学的な研究を元に現在の気候変更について考えます。ヴァルポリチェッラで使用される主なぶどう品種も取り上げられ、各々の農学的特性やブレンドについて学びます。

ヴァルポリチェッラワイン。

特殊なワイン醸造工程とその構成要素。ヴァルポリチェッラワインの一番の特徴と言えば間違いなく、古代から伝えられてきた独特のワイン醸造技術であり、それは世界中でこのワインが愛される理由ともなっています。
それらの技術がここで詳しく説明されます。乾燥過程での化学反応、リパッソの技術、またこの素晴らしい赤ワインにストラクチャーとエレガンスをもたらす長期発酵と精製技術に焦点が当てられます。


ヴァルポリチェッラのテイスティング

最初の5つのモジュールで学んだことは全てここでテイスティングに適用されます。ヴァルポリチェッラの全ての種類と地域を代表する20種類ほどのワインを、ストラクチャーとアルコール度数が徐々に強まる順序で試飲していきます。さまざまな感覚に訴えるブラインドテイスティングも行われます。

評価はコースの最後に行われ、試験に合格した生徒は資格証書を受け取ります。

現在世界には50人のヴァルポリチェッラワインスペシャリストがいます!


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