旧地域


サンタンブロージョ・ディ・ヴァルポリチェッラ地区。フマーネ渓谷の左下部に、ヴァルポリチェッラの「旧地域」の中では一番西に位置するサンタンブロージョ地区が広がっています。この地区のぶどう園は、北から来る涼しい風と、ガルダ湖からの暖かい流れを受けています。穏やかな気候が特徴で、過度の温度変化を経験することはありません。堆積した石灰質の土壌となっています。

サンピエトロ・イン・カリアーノ地区。旧地域の南端に位置するのがサンピエトロ・イン・カリアーノ地区です。地形の殆どは平野ですが、幾つかの丘が存在し、その中で主要なものはカステルロット(海抜172メートル)です。土壌は沖積土です。

フマーネ渓谷。サンピエトロ・イン・カリアーノから北に向かい、レッシーニ西部の最も高く特徴的な山であるコルノ・ダクイリオまで伸びる地域がフマーネ渓谷と呼ばれます。旧地域の5つの区分の中で、最も寒い地域の一つでもあります。土壌は重層になった石灰岩から成っています。

マラーノ・ディ・ヴァルポリチェッラ渓谷。サンピエトロ・イン・カリアーノからカステロン山に向かって北に伸びるマラーノ渓谷は、レッシーニ山脈から下る冷たい渓流と南側のぶどう園が対照的な、特徴的な地形となっています。マラーノの町は、マローニエ(乾いた石壁)と呼ばれる歴史的なぶどうの段々畑の端に位置しています。丘陵地帯には、「トアーリ」と呼ばれる玄武岩質でできた土壌があります。

ネグラール・ディ・ヴァルポリチェッラ渓谷。ガルダ湖周辺の温暖な気候を離れるにつれて、レッシーニ山脈から下る冷たい渓流の影響が大きくなってきます。ネグラールは渓谷南部の中下腹部にある町ですが、頂上に向かって狭くなっていき、谷の真ん中にあるマッツァーノを通過するプルンとファーネ(コルビオの近く)間の尾根に位置していると見ることもできます。