ワイン
ヴァルポリチェッラと言う銘柄は、近年構造上また市場での変化を遂げ、国際的にその名声が高められてきました。ブランドの成功はこのワイン生産の歴史に深く関係しています。在来種のぶどう樹であるコルヴィーナ、コルヴィノーネ、ロンディネッラ、また他の小さな品種の風味は、それらから作られるワインに独特かつ模倣不可能な特徴を与えています。ここで規定されているワインの種類は、ヴァルポリチェッラDOC ヴァルポリチェッラ・リパッソDOC アマローネ・デッラ・ヴァルポリチェッラDOCG レチョート・デッラ・ヴァルポリチェッラDOCG
ラベルに含まれるべき情報
- 製品の名称と”Denominazione di origine protetta”の表示、もしくはそれに代わる伝統的な”DOC/DOCG”(略さず記載)の表示
- アルコール含有率
- 生産元と原産地
- 瓶詰業者の名前。スプマンテ(スパークリングワイン)、炭酸ガス注入スプマンテ、高品質スプマンテ、高品質フレーバードスプマンテの場合は、製造元と販売元を明示。瓶詰業者名の代わりに、”IT”を末尾に付けたICQRFコードを記載しても良い。
- 糖度の表示。スプマンテ、炭酸ガス注入スプマンテ、高品質スプマンテ、高品質フレーバードスプマンテの場合に限る。
- ぶどうが収穫された年
- アレルゲンに関する表示
- ロット
- 品質表示
- 輸入ワインの場合は輸入業者を表示
アパッシメント-乾燥方法
ヴァルポリチェッラの高級ワインの独自性は、伝統的な乾燥方法からもたらされます。 手作業で厳選され収穫された最高品質のぶどうは、「アレレ」と呼ばれる昔ながらのぶどう棚(湿地帯で取れる葦でできた棚で、昔はカイコの養殖に使用されていたもの)に並べられるか、より近代的な「フルーツハウス」と呼ばれる建物の中に置かれ、陰干しされます。 乾燥期間は約3ヶ月続き、その間にぶどうは元の重さの7割から5割まで重量が減ります。この過程はとても重要で、これがこの地でできる独特で模倣不可能な、素晴らしい赤ワインの凝縮された香りと風味を作り出します。
ぶどうの種類
ヴァルポリチェッラ地域のぶどうの種類
国により登録されたぶどうの種類

コルヴィーナ
ヴァルポリチェッラで使われる主要な種であり、ワインにストラクチャー、香り、柔らかさを与えます。

コルヴィノーネ
スパイスの効いたマラスカチェリーの香りが特徴的で、ワインにストラクチャーと複雑な香りを与えます。

ロンディネッラ
悪天候や病気に非常に耐性のあるぶどうで、ワインに色と風味を与えます。

モリナーラ
保管的な役割をする種で、ワインに新鮮さと風味を加えます。
他の種類

オゼレータ
- 一定の生産量を保つ
- 房は小さめでコンパクト
- 出芽は遅め
- 乾燥に適しており、色とストラクチャーを加える

クロアティーナ
- 通常グイヨ方式で栽培される
- 粘土質及び石灰質の土壌を好む
- ベリーの香りと紫色を与え、スパイスとバルサミコ酢を感じさせる

ディンダレッラ
- 安定して良く育つ
- 長めの剪定
- 優れた耐性を持つ
- アパッシメントに適している

スピガモンティ
- 成長の季節は早め
- 赤い茎
- 高いアントシアニン含有量
- ワインに色とボディを与える
ぶどう樹の仕立て方

ペルゴラ
ペルゴラ方式は2000年以上の歴史を持つ、ヴァルポリチェッラで伝統的に使用されているぶどう樹の仕立て方式です。葉は直射日光から房を保護し、高さがあるので霜や湿度からも守られます。日中の温度を適度に保ちます。
グイヨ
グイヨ方式は1870年頃にヴァルポリチェッラに導入されました。これは従来の方法のニーズに合わせた形で、何年もかけて導入されました。例えば、ぶどうの実を通常より高い位置で育てる場合などに使用されます。

